■睡眠時無呼吸について
滝野川病院 耳鼻咽喉科

1.ほんとは怖いあなたのいびき

 いびきがうるさいといわれませんか?会議中など、寝てはいけないところですぐに居眠りがでてしまいませんか?もしかしたらあなたも睡眠時無呼吸症候群かもしれません。睡眠時無呼吸は睡眠中に気道が閉塞して、くりかえし体が酸素不足になっている状態です。
 大きないびきは家族の迷惑になるだけではありません。良好な睡眠が得られないので、日中ねむく、仕事のミスにつながります。最悪の場合は居眠り運転などの事故につながるかもしれません。2003年にJR運転手がこの睡眠時無呼吸で大事故をおこしたことはいまだに記憶に残っています。


2.睡眠時無呼吸検査ってなんでしょう?
 滝野川病院ではこのたび、外来にて、睡眠時無呼吸検査を導入しました。
まず、通常の耳鼻科外来を受診していただきます。いびきの原因として、扁桃腺肥大やアレルギー性鼻炎、まれにはのどや鼻の腫瘍があるからです。
 それらの検査のあと、医師が適応があると判断した場合、「睡眠時無呼吸検査」を勧めさせていただくことがあります。これは、寝ている間のいびきの音、体に酸素が十分通っているかどうかの酸素飽和度、胸やおなかが呼吸運動をしているかどうか、鼻や口から空気が十分出入りしているかどうかをみる検査です。
 検査のしかたは簡単で、いくつかのセンサーを体にとりつけてもらいます。胸やおなかにバンドをまいたり、指にセンサーをつけてもらったりします。
 モニター器具の装着方法は事前に十分患者さまにご説明します。説明をきいたあと、機械を自宅に持って帰り、夜になったら自分で(あるいは家族の方が)器具を装着し、そのままお休みになってください。とれたデータは病院のほうにもってきていただきます。
通常データをもってきていただいてから約1週間後に耳鼻科外来にきていただき、結果のご説明をいたします。
 今のところ、残念ながら本院では入院による検査を行っていません。入院検査を必要とするかたは他の施設をご紹介させていただいております。

3.CPAPって何?
 CPAP療法は重症の睡眠時無呼吸の患者さんにきわめて有効な治療法で、現在、もっとも多く行われている治療です。この治療法は睡眠中に鼻マスクをつけてもらい、弱い圧の空気を送り込み、患者さんの気道が閉じないようにするのです。睡眠時無呼吸にたいする根本的な治療ではありませんが、現在もっとも有効な治療法と考えられています。CPAPによって良好な睡眠が得られるので、その効果は初めて使った日の翌朝には実感できます。
 ただし、CPAPはかなり重症な無呼吸でないと保険適応がおりません。

4.CPAPを使うほどではないが、でもいびきがつらい、というかたに。
 CPAPを使うほどではないけど、やはりいびきがつらい、昼間なんとなく眠い、という軽症の無呼吸のかたも大勢います。非常に多い原因は肥満です。運動、健康な食事で適正体重に近づけましょう。また、お酒の飲みすぎも控えましょう。のどの筋肉が弛緩していびきをかきやすくなります。仰向けに寝るといびきをかきやすいため、できるだけ、横向きに寝るくふうも大事です。
 また、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など、耳鼻科の病気があると、いびきをかきやすくなります。これらの病気があったら、十分に治療することが快適な眠りにつながります。


↑ページトップに戻る

Copyright(c) 2007 Takinogawa Hospital. All Rihgts Reserved.
このウィンドウを閉じる